[ニュース]監督は武正晴!直木賞受賞・桜木紫乃の大ベストセラー小説『ホテルローヤル』が実写映画化決定

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桜木紫乃の大ベストセラー小説『ホテルローヤル』の実写映画化が決定。『百円の恋』『銃』『きばいやんせ!私』などの武正晴監督がメガホンをとり、2020年冬に公開されることが発表となった。

2013年に第149回直木賞を受賞し、今もなお性別を超えて多くの読者に読まれている桜木紫乃の代表作「ホテルローヤル」は、北海道の湿原に立つラブホテルを舞台に、ホテルの盛衰とそこを訪れる人々の生と性を、切なくも瑞々しいタッチで描いた七編からなる連作小説だ。

メガホンをとるのは、『百円の恋』で日本アカデミー賞をはじめ国内外の各映画賞を総なめにし、その後も『きばいやんせ!私』などで一本芯の通った女性像を描いてきた武正晴監督。脚本は、現在放送中のNHK連続テレビ小説「エール」の清水友佳子が手掛ける。

映画では、原作の持つ静謐な魅力をそのままに、閉塞感のある日常を離れ、ホテルローヤルの扉をひらく男と女、問題を抱える経営者家族・従業員それぞれの人生模様を繊細に綴る。

映画『ホテルローヤル』は、2020年冬公開で、主要キャストは後日発表となる。

 

武正晴監督 コメント

桜木紫乃さんの名作を映画化できるとお話しをいただき5年。ようやく映画が完成でき、ホッとしている。原作を読んで「ホテルローヤル」というホテルそのものを主人公にできないかと妄想した。どうしても釧路で撮らなくてはと考えた。釧路という土地が我々撮影隊に力を与えてくれた。桜木さんが我々のシナリオに自由を与えてくれた。この原作に惚れ込んだ素晴らしいキャストとスタッフが集結して挑んでくれた。僕の敬愛する啄木が、さいはてと呼んだ土地での仕事を僕は一生忘れないだろう。釧路、札幌、北海道の土地のおかげで、唯一無二の映画が創れたと自画自賛している。

桜木紫乃(原作) コメント

あの日あの場所にいたかもしれない人を、小説というかたちで裸にしたと傲慢にも信じていたので、
映像化のお話をいただいたときは「遠慮なく好きに作ってくださいね」などと言っていた。
しかし新たな姿で目の前に現れた「ホテルローヤル」は、あの日あの場所にいたかもしれない
経営者やホテルに集う「家族」の物語となっていた。
正直に言うと映画という表現に書き手の内面を素っ裸にされたような気持ちになった。
脱がせたつもりが脱がされていた――エンドロールで泣いてしまうという失態。悔しかった。

映画『ホテルローヤル』

監督:武 正晴  脚本:清水友佳子
原作:桜木紫乃「ホテルローヤル」(集英社文庫刊)
製作:「ホテルローヤル」製作委員会
製作幹事:メ~テレ、ファントム・フィルム
配給・宣伝:ファントム・フィルム
©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会
https://www.phantom-film.com/hotelroyal/