シリーズ累計100万部を突破した河野裕の青春ファンタジー小説「いなくなれ、群青」が実写映画化し、9月6日(金)より全国公開される。この度、完成披露試写会の舞台挨拶が、東京・新宿バルト9で行われ、横浜流星、飯豊まりえ、黒羽麻璃央、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、そして、監督、音楽担当の神前暁が登壇した。
『いなくなれ、群青』あらすじ
ある日突然、僕は〈階段島〉にやって来た。ここは捨てられた人たちの島で、どうして僕たちがこの島に来たのか知る人はいない。この島を出るには、失くしたものを見つけなければいけない。だが、疑問さえ抱かなければ、島の日常は安定していた。幼馴染の彼女に再会するまでは──真辺由宇。この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる。「納得できない」と憤慨する真辺は、島から出るために、僕と周囲を巻き込みながら島にまつわる謎を解き明かそうとするのだが──。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。
Salyuによる主題歌「僕らの出会った場所」が流れるなか、横浜、飯豊をはじめとした9名が登壇。
横浜は悲観主義者の七草を、飯豊は理想主義者の真辺を演じている。実際の性格と重なるところを聞かれると、横浜は「どちらの要素も持ってはいますけど、近いのは七草かなって感じです」と答え、飯豊は「横浜さんは私とは正反対。どちらかと言えばこう思えばこうなると信じているタイプなので、悲観主義ではないですね」と自らを分析。
それぞれの演じた役の難しさや、撮影中のエピソードについて飯豊は「横浜さんは、何を投げてもキレイにポーンと返してくれる感じ」と例えると、横浜が「僕は壁ですか?(笑)」と、ツッコミを入れ、会場では笑いがおこる一幕も。映画では初共演だったという飯豊は「迷っても正しい道に導いてくれる」と、横浜への芝居に対する信頼感について語った。
続いて、個性的なキャラクターを演じていた黒羽、矢作、松岡、松本、中村の話題に。それぞれ学生時代どのキャラクターに近かったかを聞かれると、黒羽は「すぐに闇を抱えちゃう男子の七草」、3年間学級委員を務めていたという松岡は「水谷」、正義感が強いという飯豊は「真辺」と様々なエピソードが飛び出した。矢作は「佐々岡の女の子バージョン」、松本は「性格的には水谷」、中村は「喜怒哀楽が豊かな佐々岡」、横浜については飯豊が「七草と真辺」と答えていき、和気あいあいと話す姿に、キャストたちの仲の良さも垣間見えた。
ファンタジックな映像と共に、音楽も、本作の幻想的な世界観を際立たせるポイントになっている。音楽制作で意識したポイントについて神前は「監督からはファンタジックな派手なものをというオーダーを頂いて、僕は逆に実写映画のリアルな説得力のある音楽に魅力を感じていたので、やり取りしながら面白いバランスになりました」と話し、柳監督も「すごく楽しくて幸せな時間でした」と伝えた。
最後に「この作品は、映像が美しくて、音楽も素敵で、どっぷりとハマれるような美しい世界観になっています。観る人それぞれで、メッセージの受け取り方が違うと思うので、今みなさんが何を感じているのか、すごく楽しみです」と、横浜からの素敵なメッセージと共に、舞台挨拶は幕を閉じた。
9月6日(金)全国ロードショー!