圧倒的共感を呼んだ、〈婚活〉の〈現実〉を描いた衝撃コミックを異色タッグ&豪華キャストで実写映画化された『美人が婚活してみたら』の初日舞台挨拶が 3月23日(土)、東京・新宿武蔵野館で行われ、主演の黒川芽以、臼田あさ美、中村倫也、田中圭、大九明子監督、脚本のじろう(シソンヌ)が登壇した。
『美人が婚活してみたら』あらすじ
主人公のタカコは道行く誰もが振り返る美女。WEBデザイナーという仕事にも恵まれ、愚痴を聞いてくれるケイコという親友もいる。しかし、長くつきあってから相手が結婚していることが発覚するという恋愛が3回も続き、気づけば32歳になっていた。不毛な恋愛に疲れ果てたタカコの口から「死にたい……」という言葉がこぼれ出たその夜、タカコは結婚を決意し、婚活サイトに登録する。マッチングサイトで出会った本気で婚活に励む非モテ系の園木とデートを重ねながら、シングルズバーで知り合った結婚願望のないバツイチ・イケメン歯科医の矢田部に惹かれていくタカコ。実は自身の結婚生活に悩んでいたケイコは、タカコが結婚後についてまったく考えていないことに苛立ち始め、2人はとうとう本音を激しくぶつけあう大げんかをしてしまう。
大きな歓声の中6人が登壇し、はじめに主演の黒川が「美人の黒川です」と、中村からアドバイスを受けたという掴みの言葉で挨拶をした。その後「美人の黒川さんの友人役をやりました」と臼田、中村も「美人がマッチングする相手の園木という役を演じました」と続く度に会場に笑いが起き、和やかなムードの中、舞台挨拶がはじまった。
タイトなスケジュールの中、企画・撮影と進んでいった大九監督は「すごく信頼の置ける馴染みのある俳優、今までずっとご一緒したいなと思っていた俳優、ゴールデンメンバーを揃えまして、夢のような状態になりました。すべてのものを捧げたなと思っております」と、このメンバーで初日を迎えた喜びを語った。そして、本作が初の映画脚本となり「運命的な作品になった」と話した、シソンヌのじろうに脚本のこだわりをを聞くと「自分もコントでボる方なんで自分をイメージして書いたんですが、ボケるシーンは僕よりも(中村さんの方が)ルックスが良い分、かわいらしくなっていて悔しかったです」と、会場の笑いを誘った。
続いて、女同士の友情や本音のぶつかり合いなどについて黒川と臼田に話を聞くと、二人ともすすっとすんなり出来たと回答。美人役がプレッシャーだったという黒川は「婚活とか美人とかワードが前にグッときちゃうんですけど、一人の女性が婚活を通して成長して行くストーリーなんだなってわかってから、気にしすぎないで出来るようになった」と話し、臼田も「脚本のセリフだったり、対面してお芝居する中や、監督が引き出してくれたものから2人の関係性の奥行きが描かれているので、そこが伝わるといいなと思っています」と、作品への想いを語った。
次に、婚活相手の中村と田中の役どころについての話題に。中村は「園木は物足りないかもしれないけど、ぜひこういう人に恋をして欲しいなと。世の中の女性の皆さんに、願いを込めて」と話したあと、田中を指して「ダメですから、ああいう男は」と言って会場を沸かせた。続けて、中村が聞いてみたかったという、本作で田中演じる矢田部が言うセリフ「俺のこと好きになっちゃった?」の話に。「あれは、基本的には追い払うための、わざと女性のプライドとかを傷つけるじゃないけど、“もう帰んな”っていう・・・」と、田中なりのセリフの解釈をしたあと、演じた矢田部のチャラい注目シーンを回顧。そして、中村と田中を中心に「95%の女性は刺激が好き」という話で盛り上がった。
また、本作のタイトルにちなんで“○○活・今後やってみたいもの”についての話題では「5月で32になるので、リアルに婚活したいと思います!」と黒川。子育て中の臼田も続けて「育活頑張ります!育てます!」、中村も「僕も育活ですかね。盆栽やりたいんですよ」と回答。最後に田中が「執筆活動ですかね」と答え、少し会場がザワつくと、続けて「じろうさんもそうですけど、0から生み出せる人ってすごいなって。僕ら俳優って出来上がったものには言えるけど、0から何かを生み出すってことはやってみたい」と、生み出すことへの想いを述べた。
最後に主演の黒川より「婚活をしながら女性が成長していく物語で、刺さる部分がそれぞれ違う」と話し、「婚活のイメージが変わって、世間的にも婚活がポジティブになるんじゃないかなって思っています」と、作品を通して感じた想いと共に締めくくり、和やかな舞台挨拶は幕を閉じた。
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