映画『初恋ロスタイム』の完成披露試写会が新宿バルト9で行われ、主演の板垣瑞生(18)、吉柳咲良(15)、竹内涼真(26)、石橋杏奈(26)、監督の河合勇人らが登壇した。
『初恋ロスタイム』あらすじ
―主人公の・相葉孝司は〈自分以外のあらゆるものが突然ぴたりと静止する〉という不思議な現象に遭遇する。毎日12時15分から1時間だけ起こる中、自分以外に唯一動ける少女・篠宮時音に出会う。二人はその一時間を”ロスタイム”と名付け、一緒に過ごすうちに二人の距離は近づいていく。
原作は仁科裕貴のライトノベル「初恋ロスタイム」で、主人公の浪人生役・相葉孝司を演じる板垣はボーカルダンスグループM!LKでも人気を誇り、本作が映画初主演だ。 またヒロインの篠宮時音を演じる吉柳咲良はホリプロスカウトキャラバン歴代最年少グランプリ、ミュージカル「ピーターパン」にも最年少で主演に抜擢されるなどこれからの活躍が楽しみな若手女優。話題の映画『天気の子』では声優を務めているが、本作が実写映像作品初出演となっている。
映画初主演について「本当に全然実感がないです!」とはにかんだ板垣だが「映画って全員で作るものだと改めて実感しましたし、これからこの作品を広めるために、力を貸してください」と座長らしく呼びかけた。
「板垣さん始め、皆さんに助けられて100%の力を出し切れました」と語った吉柳は若干15歳。会場からもどよめきの声が上がった。
重要な鍵を握る青年医師役の竹内も「ホリプロキャラバンのオーディションを見に行ってて、いつか一緒にやれたらねって話してたんですけど、それがこんなに早く実現してよかったなと。今マネージャーも一緒なんですよ。共演したい人は竹内涼真くんって言ってくれてたでしょ。嬉しくて(笑)。今日なんていきなり肩出しちゃうしビックリ」と吉柳の印象について語ると、「涼真くんに出してないよ!違うでしょ!」とすかさず板垣がツッコミ。
板垣は「初主演で竹内くんに支えてもらうことが出来て、歳は離れてるけど意見交換が出来て。役者って台本にない部分もやらないといけない。竹内君はキャリアもあるし技術もある。売れてるじゃないですか!(笑) 普通だったら俺の芝居だから、とか言いそうなのに」と語ると、竹内も「そんな人いる?!(笑)」と返すなどキャスト陣の仲の良さが伺えた。
さらに板垣が「監督もカメラワーク変えてくれたり、本当に支えられました」とキャストやスタッフに感謝の言葉を述べると、竹内は「あなたもすごいですよ!18歳とかでしょ?俺なんて学校に行く時の髪型しか考えてなかったよ(笑)」と板垣についてべた褒め。
河合監督は「竹内さんもおっしゃってましたけど、吉柳さんはオーディションの頃から見ていて、どんどん成長していく姿が感慨深いものがありました。竹内さんがいると吉柳さんがそわそわしたり(笑) それも可愛らしいなと。板垣さんは若い二人がぶつかり合う芝居が多かったので、ドキドキしながら見てたんですけど、芝居する中で意見を言い合って、上手く噛み合って、芝居が面白くなっていったなっていうのはありましたね。」とフレッシュなキャスト陣への印象を語った。
そして主題歌「想い人」を担当している緑黄色社会のメンバーもサプライズで登場、アコースティックバージョンで生披露した。ボーカル&ギターの長屋は「初めての映画主題歌で、映画を見て、純粋にピュアな気持ちになりましたし、想いあうことの大切さを感じました。(曲は)人間が誰でも感じるであろう、人と人との繋がりを意識して曲作りしました」と語った。
吉柳は「生で聞いたのは初めてだったんですが、1番から3番まで全部歌えるくらい毎日聞いていました」と感極まり、思わず涙ぐむ場面も。
最後に竹内は 「二人の成長も汲み取って見て頂けたらなと。一緒にこの作品を育てて頂けたらと思います」 とメッセージを送り、吉柳は「初映像作品で不安も多い中、100%の力を出し切れました。いろんな思いが詰まった映画になっています。オーディションでこの業界に入ったんですけど、どれだけ一歩動き出すのが大事か 踏み出せていない人がいたら何かのきっかけになったらいいなと思います。私も頑張ったので温かい目で見て頂けると嬉しいです」 と初出演で初主演となった本作への想いを語った。
そして、板垣は 「2人が今まで言ってくれたことが全てになってしまうんですけど、本当にこんなに素敵な音楽とステキな皆さんと作ってこんなにかっこいい映画ってないと思います。青春映画てあまり触れてこなかったんですけど、今までになかったような、ただキラキラしただけじゃなくて…。どう感じてもらえるのか、どう届いていくのかが楽しみでしょうがないです。ぜひツイッターとかインスタとでも手伝ってくれると嬉しいです」とPRして、舞台挨拶は幕を閉じた。
9月20日(金)全国ロードショー!
© 2019「初恋ロスタイム」製作委員会
text&photo:山越めぐみ