小松菜奈と坂口健太郎がW主演の映画『余命10年』の公開を記念して、1月24日（月）に丸の内ピカデリー２でジャパンプレミアを開催。小松菜奈、坂口健太郎、そして劇中で彼らを優しく包み込む役柄を演じた山田裕貴、奈緒、黒木華、原日出子、松重豊、さらに藤井道人監督ら豪華俳優陣・監督が登壇した。
映画『余命10年』あらすじ
数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉（まつり）。彼女は生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人（かずと）と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく……。
映画『余命10年』は、発売以来SNSを中心に反響が広がり続けているベストセラーの原作を、『新聞記者』『ヤクザと家族The Family』の藤井道人監督が映画化し、RADWIMPSが全編にわたり音楽・主題歌を手掛けている。そして、20歳で不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた茉莉を小松菜奈、生きることに迷いながらも茉莉と出会い、恋に落ちていく和人を坂口健太郎が演じる。
舞台挨拶は、「この企画のお話しを頂いた時から…本当に色々な物語があって完成し、今こうしてこの舞台に立っていることを嬉しく思います。映画『余命10年』が沢山の人に届くように、届いて欲しいと心から願っています。この日を迎えられて幸せです」と涙を流しながら、作品への想いが溢れる小松の挨拶からスタートした。
色鮮やかな四季の移ろいと共に約1年の月日をかけてじっくり撮影された本作。茉莉と和人の恋の始まりを描いた印象的な夜桜のシーンについて聞かれた小松は「あの桜のシーンは和人と茉莉の関係が始まっていく爽やかなシーン。私は茉莉と和人が『何がきっかけで惹かれ合ったのか？』を明確にしていない所が凄く好きです」と“高林茉莉”を演じていた撮影当時を振り返る。
茉莉と出会い自らの運命をも変えていく“真部和人”を演じた坂口も「この作品は桜が凄く印象的なところで映っていて、夜桜のシーンは風が吹いて、目が合って、凄く2人の美しい関係性のスイッチが入ったような気がしました」と笑顔で当時を懐かしんだ。
1年かけての撮影に臨んだことについて聞かれた小松は「茉莉という役を演じ終えた後は抜け殻状態で燃え尽きました。すぐに次の仕事には進めないくらい不思議な時間でした。自分の人生と役の人生が重なって、ふたつの人生を歩み続けたのは今までになかったですし、凄く大好きな現場でした」と演じた役柄と作品への想いを語る。
続いて坂口は、「4人（小松、山田、奈緒）でのシーンは楽しい撮影が多かったです。今回、時間の経過を丁寧に映し出しているシーンがあって、そこではちゃんと時間の経過を4人でお芝居をしていて感じることが出来たんですよ」と楽しかった思い出を話した。
そして最後に藤井監督が「久しぶりに皆と会って、1年間大変だったことも皆で乗り越えたと感じました。何かひとつでも皆さんの心の中に残ってもらえたら嬉しいです。この映画は皆さんの心に寄り添ってちょっとでも日常が豊かになってもらえるようにと命を懸けて作りました」と客席へメッセージを贈り、ジャパンプレミアは盛況の中幕を閉じた。
