[インタビュー]『HERO〜2020〜』廣瀬智紀×北原里英 7/4発行紙面掲載 

インタビュー

西条みつとし作の舞台「HERO」を西条自らが監督として映画化した『HERO〜2020〜』。笑えて温かくなれる本作は、伏線も張り巡らせているのも魅力の一つになっている。主人公・広樹を演じた廣瀬智紀さん、広樹の恋人・浅美を演じた北原里英さんに本作の魅力についてお聞きしました。

『HERO〜2020〜』あらすじ
2年間限定の約束で始まった広樹と浅美の恋。広樹には、こんな約束を言い出さなければならない“秘密”の理由があった。そして2年後、運命の日。怪我で入院中の広樹を見舞った浅美は、彼の別れの決意が変わらないことを知って沈み込む。そんな時、ふたりの幸せを願う広樹の妹・真菜の行動が、入院患者から“死神”まで巻き込んで、とんでもない大騒動に! 果たして広樹の“秘密”とは?

舞台からの映画化は初めての経験でした(北原)

−−舞台も含め、この話をいただいた時はいかがでしたか。

北原里英(以下、北原) 出演できるのがすごく楽しみでした!AKB48メンバーで西条みつとしさんのファンがかなりいて、西条さんの作品について一緒に話したり、教えてもらっていました。また、別の舞台作品で共演させていただいたキャストの方と再共演するのは本作が初めてでしたので、それも嬉しかったです。

廣瀬智紀(以下、廣瀬) 西条さんの作品は、2012年の『HERO』の初演で松嶋役で出演し、2013年に舞台『あかねの間』を経験させてもらった上で、今この役でオファーをいただけた事が幸せだなと思ったと同時に、より一層のプレッシャーも感じました。また、こうして今作を一から作れることが何より嬉しかったです。

−−舞台と映画で違った点や工夫した点を教えてください。

北原 舞台からの映画化は初めての経験でした。監督やキャストさんと初めから信頼関係ができている状態で撮影に臨めて安心感がありました。舞台は会場も大きいので声を張ったり、全身の動きで見せる表現がありますが、映像になると心の動きを繊細なまま演じるという点で違いを感じました。

廣瀬 舞台でやった上で撮影に入っているので、稽古での表現を引きずることもありました。セリフで感情を吐き出す人物ではなかったので、その点では脚本を読んだ段階や映像として演じる上で苦労しました。西条監督は舞台稽古の際に「演じる人物の心情を作った上で、舞台で見せる」という順番で表現するとおっしゃっていたのですが、その点では見せたい心情の部分は変わっていないので、映像のカット割や寄りで、より一層繊細に観ていただけるように意識してアプローチしました。

自分で気付いていなくても誰かのヒーローになっている(廣瀬)

−−お二人にとって、ヒーローとはどんな存在ですか。

北原 昨年、映画『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』(19)に出演させていただいて。公開時に戦隊ヒーローたちと夏休みイベントにご一緒した際に、子どもたちがヒーローを羨望の眼差しで見ているのを目の当たりにしたんです。その光景や飛び交う声援がヒーローのイメージとして焼き付いています。私自身、本作でスーツアクターの方たちに会えた時にも嬉しくてテンションが上がったので、子どもだけでなく大人にも元気を与えてくれる存在だと思います!

廣瀬 本作でスーツアクターの方とお話しさせていただいたんですが、考え方がヒーローだなと感じました。彼らの「カッコよくありたい」という思い。そこから来る強い意志が私僕たちのヒーローに感じるカッコよさの根源につながっていると思います。また、この作品を通してヒーロー像を考えた時に、世の中にヒーローと呼べる存在はたくさんいて、些細な事でも自分が一歩を踏み出した時に間接的にも直接的にも誰かの人生を変えていたり、命を助けていたり……自分で気付いていなくても誰かのヒーローになっている。本作を演じて、私自身も誰かのヒーローになれたら、なれていたらいいなと思いました。

−−本作を観る方へメッセージをお願いします。

北原 映画で初めて観られる方には西条マジックを純粋に楽しんでもらえたらと思いますし、舞台を観ていただいた方には、舞台で描ききれなかった部分や映画ならではの演出など、違った楽しみ方もできる作品になっています。自分も誰かのヒーローになれたらいいなと思える、前向きな気持ちになれる作品になっています。映画館で本作を見て、そんな気持ちになってもらえたら嬉しいです!

廣瀬 ベースがコメディですので、肩の力を抜いて楽しんでいただける作品です。西条監督の魅力の一つである伏線が張り巡らされていて、それが回収される様も楽しんでもらえたらと思います。何回も観たくなる、ほっこり温かい気持ちになる作品になっています。今だからこそ、観て欲しい作品です。

◯Profile

廣瀬智紀(ひろせ ともき)

1987年2月14日生まれ。埼玉県出身。舞台「弱虫ペダル」や、舞台「私のホストちゃん」等で注目を集め、映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / 3』や、『映画刀剣乱舞』、『貴族降臨-PRINCE OF LEGEND-』、大人の土ドラ「仮面同窓会」などに出演。劇団☆新感線の人気シリーズ「髑髏城の七人〜Season月《下弦の月》」に出演したり、主演映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。1 / 2』では主題歌も担当するなど、活躍の場を広げている。

北原里英(きたはら りえ)

1991年6月24日生まれ。愛知県出身。2018年にAKB48グループを卒業後、つかこうへいの名作舞台『「新・幕末純情伝」FAKE NEWS』で主演を務めるなど女優として活動中。近年の代表作に主演映画『サニー/32』、『映画 としまえん』、また『騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIEタイムスリップ!恐竜パニック!!』、ドラマ『フルーツ宅配便』、舞台『どろろ』 など。

『HERO〜2020〜』

全国公開中!

監督・脚本 西条みつとし
廣瀬智紀 北原里英 小松準弥 前島亜美 小早川俊輔 松尾諭 斎藤工(友情出演)
原作:TAIYO MAGIC FILM 第1回公演「HERO」
配給:ベストブレーン
公式HP:www.mmj-pro.co.jp/hero2020/ Twitter:@HERO2019summers
©「HERO」~2020~製作委員会
日本語/カラー/100分