邦画情報紙シネモーション編集部が厳選した今週末(2019年11月29.30日、12月1日)公開厳選邦画3選❗️
1.羊とオオカミの恋と殺人(11/29公開)
出演:杉野遥亮 福原遥 江野沢愛美 笠松将 清水尚哉 一ノ瀬ワタル 江口のりこ
監督:朝倉加葉子 脚本:髙橋泉 音楽:渡邊崇
原作:裸村「穴殺人」(講談社週刊少年マガジンKC刊)
主題歌:ロイ-RöE-『癒えないキスをして *』(ワーナーミュージック・ジャパン/unBORDE)
配給:プレシディオ
©2019『羊とオオカミの恋と殺人』製作委員会 ©裸村/講談社
あらすじ
大学受験に失敗し予備校もやめ引きこもり、ライフラインを絶たれ絶望した黒須(杉野遥亮)は、 壁につけたフックで首吊り自殺を図るもあえなく失敗。その弾みで偶然にも、壁に穴が空いてしまう。穴を覗くと、美人で清楚な隣人・宮市さん(福原 遥)の生活が丸見えになってしまっていた。その日から穴を覗くことが生き甲斐になり、どんどん宮市の虜になっていく黒須。しかし、ある日彼女が行っている凄惨な殺人行為を目撃してしまい、声をあげてしまう。目撃行為が見つかってしまった黒須は宮市に殺されることを覚悟するが、宮市はそんな黒須に興味を持ち、「私を覗いて?」と、二人はなぜか付き合うことに…。アルバイトも始め、デートをし、部屋では宮市の手料理を食べ、幸せ絶頂の黒須。
しかし宮市は、黒須とのデート中も構わず殺人を犯す。黒須はなぜ事件にならないのか怪しむが、実は、延命寺(江口のりこ)が死体を回収し、きれいさっぱり消していたのだった。
ある日、同じアパートの住人・川崎(笠松翔)を宮市が殺し、その死体を延命寺が処理する。川崎の妹・春子(江野沢愛美)は兄が行方不明であることを黒須に相談し、二人の距離は徐々に縮まっていく。一方黒須は宮市に「そのうちバレてしまう。殺人をやめてほしい」と願うが、宮市は「殺すのが私だ」と譲らない。黒須と宮市の溝が深まるなか、宮市は半グレ集団に目をつけられ、大量殺人を依頼される。さらに宮市を脅す材料として黒須にも命の危険がおよぶ。
黒須と宮市の運命は?そして、二人の恋の行方は?
2.ハルカの陶(11/30公開)
出演:奈緒 平山浩行 村上淳 / 笹野高史
監督・脚本・編集:末次成人 音楽:佐藤礼央
主題歌:「スプートニクの夜明け」サボテン高水春菜
原作 作:ディスク・ふらい / 画:西崎泰正「ハルカの陶」(芳文社)
配給:ブロードメディア・スタジオ
©2019「ハルカの陶」製作委員会
あらすじ
小山はるか(奈緒)は心に触れてこない日々のなかで、デパートの展示でふと目にした大皿に強く惹かれ備前焼を知った。仕事中も休日も気付けば備前焼のことばかり考えていたはるかは、言葉にできない感動を胸に岡山県備前市へ。意気揚々と大皿の作者を訪ねるも、目の前に現れたのは頑固でぶっきらぼう、職人気質な修(平山浩行)だった。しかし、ただ一人でロクロに向かう修を見て備前焼への興味はより強くなり…。勢いのままに弟子入りを志願するも相手にしてもらいないはるかだったが、見兼ねた人間国宝の陶人(笹野高史)が間を取り持ち“修行見習い”の日々がスタートする。そんな気鋭の作家として陶芸に向き合う修には亡き父との約束があった——。3.MANRIKI(11/29公開)
企画・プロデュース:齊藤工 永野
原作・脚本:永野
主演:斎藤工
出演:永野 金子ノブアキ SWAY 小池樹里杏 / 神野三鈴 他
音楽監督:金子ノブアキ
監督・脚本・編集:清水康彦
制作プロダクション:イースト・ファクトリー 共同配給:HIGH BROW CINEMA / 東映ビデオ
©2019 MANRIKI Film Partners
あらすじ
⽇本。秩序と混沌の国。美と醜の国。過度な経済成⻑で得た豊かさの代償として、国⺠は 様々なコンプレックスを抱えている。醜きを覆い隠し、美しきことのように振る舞う。奥ゆ かしさとも⾔えるその性は、この国の 様式美そのものなのだ。整形しているモデルの⽅が仕事が多い。駆け出しのファッションモデルが仕事欲しさに⼩ 顔 矯正を決意。美容クリニックを営む美しき整顔師に⼩顔矯正施術を依頼し、モデルは変⾝ を 遂げる。整顔師の猟奇的哲学と万⼒によって・・・。ざる蕎⻨を⾷べたのち、整顔師はクリ ニックを去り、新たな野望の地へ向かう。場末の街で美⼈局をするフーテンと年増。彼らと 整顔師が突如遭遇することにより、物語は加速してゆく。
光と闇。主観と客観。偽善と必要悪。美と醜。我々は、万⼒の間で暴かれる。
世は、⼈は、すでに醜く美しい。